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SAMURAI SWORD

サムライ刀とは昔、サムライが腰に携えていた片刃の武器で、帯刀は地位を
表す特権のひとつとされていました。                 

1614年徳川初期以降は将軍が帯刀を規制し、サムライは大小2つの刀を帯刀
することになりました。大刀(長い刀)は2フィート7.5インチ(85cm)以
内、小刀(短い刀)は2フィート2.5インチ(75cm)以内に限られました。

刀は、曲がっていて中くらいの長さで、片側やいばのものが一番需要があり
ます。また片側やいばの小刀は、贈り物としても用いられます。他にもよく
求められる脇差や短刀は、お腹を切って自殺する腹切りとか切腹に使われた
後世のタイプです。                         

日本に住むコレクターの間で一番好まれるのは懐剣です。装飾、そして少し
尖った様な形は儀式用帯(サムライ女性のベルト)に儀礼的に用いられまし
た。                                

古刀は識別力のある収集家によって求められる品です。試し切りをするとき
は、柔らかい紙か布を手に持ち、刀をさやから完全に抜き出し、刃の方を上
にします。人は鉄の上へ息をしてはならないし、強い光にかざしてもいけま
せん。                               
hidtory
日本の刀の歴史は2000年前にさかのぼります。最初の鉄剣は日本の墓から
発見されました。                          
一番古い刀は、「先祖の刀」という意味の「上皇刀」と呼ばれています。両
側にやいばのあるものは”剣”とか”つるぎ”として知られています。片側
やいばのものは一般に「太刀」と呼ばれています。           

3世紀から8世紀にかけて中国や韓国の刀技師が日本に渡ってきました。剣ま
たはまっすぐの両刀剣は、奈良の宝物殿に見られるように7世紀から8世紀に
かけて作られました。太刀から刀への移り変わりは10世紀の中頃で、それは
日本の騎兵隊が奇襲攻撃に適した武器を求めたからです。        

鎌倉時代1190〜1337年の間、刀鍛冶の技術は頂点に達し、国宝として任命
された刀の多くはこの時代に作れました。               

室町時代1337〜1570年の間、1対1の対決に適した長くて重い太刀がサム
ライに求められるようになりました。14世紀の戦国時代までに生産された刃
は重く、時折3フィート(90cm)以上の長さのものもあります。戦国の終わ
りにはいくつもの太刀が短くされ、「太刀こしらえ」の概念は「刀こしらえ」
の考え方に変わりました。このとき太刀を短くした事が、鋳造の日や銘の入っ
た良い刀を消してしまう原因となったのです。              

桃山時代から慶長年間1596年〜1614年にかけてつくられた刃は古刀とか古
い刀として知られています。この時代以後、刃は新刀と呼ばれるようになり
ます。                               

1868〜1926年(昭和の初めの頃)は新新刀が、そしてその後、機械刃をつ
けた昭和刀が作られるようになりました。               

WORDS                             
サムライ・・・・昔の日本の身分。人口の3%、およそ200万人位。  
太刀こしらえ・・運搬の方法。切れる方を下にしてベルトから下げる。
刀こしらえ・・・太刀の切れる方を上にして、ベルトを通してすっと入
        れること